日本の伝統行事の一つ「節分」でおなじみとなっている「恵方巻き」。
恵方巻きの食べ方のルール(作法)で「食べ終わるまで無言で食べる」と聞いたことがある方もいると思いますが、なぜそのように言われているのか理由はご存じでしょうか?
今回は、節分で食べる恵方巻きの食べ方ルール「なぜ無言で食べるのか?」の理由を調査してみました!
恵方巻きの食べ方「無言で食べる」のはなぜ?
そもそも恵方巻きとは、節分の日に食べられる一年の幸せなどの願い事をしながら食べられる縁起物で、最近では節分の定番食となっていますが、7種類の具材が使われることが一般的となっています。
この、恵方巻きの具材は7種類となっているのは、縁起が良いとされている「七福神」に由来されており、具材を七福神の「福」と考え、恵方巻きを巻く(作る)ことには、「福を巻き込む」、食べる事には「幸福を取り込む」という意味が込められています。
そして、気になる恵方巻きの食べ方のルール「なぜ無言で食べるのか?」という理由ですが、
「恵方巻きを食べている途中でしゃべってしまうと、取り込んでいる福が途中で逃げてしまう」
と言われているからなんだそうです!
1人で恵方巻きを食べているときであれば喋らないのは簡単なルールですが、家族や友人などといる時は感想を言ってしまったりと、うっかり喋らないように注意が必要ですね!
とはいえ、何か悪いことが起きたりするわけではないですが、せっかく健康や幸せを願って恵方巻きを食べているのに、途中でしゃべってしまったことが理由で福が逃げてしまったなんて嫌ですよね。
…ただ太巻きを食べただけになってしまいますからね(笑)
思い返せば恵方巻きを食べる時に限らず、神社などにお参りしてお願い事をする時も喋らないで、心の中で唱えますよね。
日本の神事には「無言」がつきもので、節分も例外ではないようです!
色々な意味が込められている恵方巻き、食べてる途中は喋らないで「無言で食べる」理由がわかりましたが、ほかにも恵方巻きの食べ方に関するルール(作法)があったのでご紹介しますね!
私は「へぇ~、そんな作法もあるんだ!」と思う内容もありましたので、皆さんも全部知っているか見てみて下さい!
「無言で食べる」以外の恵方巻きの食べ方ルールをご紹介!
それでは、恵方巻きは喋らないで「無言で食べる」以外の食べ方ルールを見てみましょう!
恵方を向いて食べる
この食べ方ルールは有名ですから皆さんご存じですよね!
「恵方」とは陰陽道において、その年の福徳を司る神様「歳徳神(としとくじん)」がいる方向のことで、その方角に向かって物事を行えば、何事も「吉」とされています。
今年(2025年)の恵方は「西南西」となります。
最近ではスマホでも方角を調べることができるので、恵方巻きを食べる前にはしっかり確認したいですね!
ちなみにより細かく言うと「西南西微西」で、やや西寄りの西南西となるそうですが、ここまで徹底してみるのもいいかもしれませんね!
私が子供の頃は、親が「あっちが北で、今年は○○○だから、大体こっちの方角!」だなんて随分あいまいな恵方に向かって恵方巻きを食べていたことを思い出しました(笑)
我が家ながら、このざっくりした感じも、家庭の温かさを感じられて良かったなぁと思いました。
切らずに1本食べる
先ほども紹介しましたが「恵方巻き」には福(具材)を巻き込むという意味が込められています。
そのため、恵方巻きを切る行為は「良い縁が切れる」「幸運が途切れる」ことにつながり縁起が悪いと言われています。
そのため、切らずに1本丸ごと食べるという作法があるようです。
とはいえ、沢山の具材が入った恵方巻きを1本丸ごと食べるとなると、子供やご年配の方にはなかなかのボリュームになりますので、各々が食べられるサイズの恵方巻きを準備することが大事ですね!
我が家はまだ小さい子供がいるので、少し短めのかわいい恵方巻き5本パックみたいなものをここ数年は買っていますが、正直私には量が足りず物足りません(笑)
あと数年もしたら子供達も、しっかり大人サイズを1本丸々食べるようになるんでしょうね。
恵方巻きのサイズで子供の成長を感じる日が来るのが今から楽しみです!
笑って食べる
恵方巻きは食べる前に「笑ってから食べる」と良いという作法もあるそうですよ!
これには「笑う門には福来る」ということわざのように、笑顔でさらに福を呼び込むという意味や、「笑顔で邪気を払う」という意味が込められているそうです。
ただ、この食べ方で勘違いしてはいけないのは、笑い”ながら”食べるではないのでご注意を!
笑いながら食べていると、ついつい喋らないという作法を破ってしまいそうですからね。
私はこのルールは初めて知ったのでこれまで実践したことはなかったのですが、幸か不幸か、我が家は「笑ってから食べる」というルールは簡単にクリアできそうです、なんていっても子供達には毎日のように「ふざけてないで早く食べなさい!」って怒ってるくらいですから(笑)
口から離さないで食べきる
一部の地域では食べ始めた恵方巻きを「口から離さずに食べきる」というルールも存在するらしいですよ!
こちらは「無言で食べる」に理由も似ていますが、食べている途中で恵方巻きから口を離すと、その隙間から福(ご利益)が逃げてしまう為、すべての福(ご利益)を逃がさず体内に取り込みたい!という思いから生まれたそうです。
ただ、喋らないで食べるならまだしも、ずっと口から離してはいけないとなると、途中でお茶を飲んだりということもできなくなってしまいます。
喉に詰まらせたりというリスクも考えられるので、この食べ方は特に子供やお年寄りは無理はしないように注意したいですね!
正直私としては醤油をつけてよりおいしく食べたいと思うので、このルールに関しては守らないかも…お許しください!(笑)
食べる時間に指定はあるのか?
「喋らない」「方角」「笑顔」と、色々な食べ方のルールがある恵方巻きですが、ここまでくるともしかすると食べる時間にもルールがあるのでは?と思ってしまいますよね。
節分と言えば「鬼」のイメージもあるかと思います。
鬼(=邪気)が現れるのは未明の時間帯と言われていることから、それに合わせて夜に食べるほうがよいとの説もあるそうですが、こちらに関しては厳密なルールというわけではないので、あくまでも「節分」の日に食べればよいというざっくりとした感じのようでした!
それぞれのライフスタイルに合わせておいしく楽しく食べていいようです!ちょっと安心(笑)
「無言で食べる」以外の恵方巻きに関するルールをご紹介しましたが、全部知っていましたか?
色々な食べ方の作法がある恵方巻き!手作りもおすすめです!
無言で食べるという聞いたことのある作法から、ちょっとマイナーな作法まで、食べ方に色々な決まり事がある恵方巻き、もしかすると、ある地域限定のもっとマイナーなルールが!といったまだ知られていないことがあったりするかもしれないですね!
もちろん、今回紹介した恵方巻きの食べ方の作法が守れなかったからといって、何か害があるわけではないですし、この食べ方が守れないなら恵方巻きを食べてはいけない、なんてことは一切ありません!
むしろ私としては、ご家庭で手作り恵方巻きを作って楽しむ気軽な行事!くらいにとらえています。
何年か前には、売れ残った恵方巻きの大量廃棄が大問題になったことも覚えている方も多いのではないでしょうか?
そういったフードロスの観点からも、自分や家族で食べれるだけの量を作って、守れる範囲で食べ方の作法も守って、そんな楽しくおいしい恵方巻きを食べれる節分っていいなと思える伝統行事になっていけばいいなと思います!
お店で買う恵方巻きもおいしくて見た目も綺麗なのでそれはそれでありなんですけどね!(笑)
いかがでしたでしょうか?
今回は節分で食べる恵方巻きの食べ方ルール「なぜ無言で食べるのか?」の理由を調査してみました!
せっかく今回調査して恵方巻きには色々な思いが込められていることを知ったので、今年はこれまでよりはちょっと食べ方も意識して食べてみようかなと思いました!
ちなみに節分は2月3日と覚えている方も多いと思いますが、今年(2025年)の節分は「2月2日」ですのでお間違えの無いようにご注意ください!
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